湯田温泉駅~長門峡駅周辺の見所

湯田温泉にある松田屋ホテルに残されている南洲亭は、西郷隆盛と木戸孝允が会見した場所で、倒幕への大きな足掛かりとなった薩長同盟誕生の舞台だ。
松田屋にある維新の湯は坂本龍馬をはじめ、維新の志士たちが疲れを癒した湯。
当時にままに残る浴槽に入って歴史の一コマに思いを馳せよう。

湯田温泉駅の次は山口駅。
山口市は室町時代、守護大名・大内氏三代に渡って築かれ、「西の京都」と呼ばれて繁栄した。
京の鴨川になぞらえた市内を流れる一の坂川を遡ると、五重塔が凛とした姿を現す。
国宝・瑠璃光寺五重塔だ。
応永の乱に倒れた大内義弘の菩提を弔うために建立された五重塔は今、山口観光のシンボルとなっている。
お土産には有名な外郎を買いたい。

山口駅を出ると、しばらくは山口線で最も厳しい上り坂に入る。
SLは煙を吐きながら力強く坂を上り、やがて山間を心地よい車輪のリズムが流れると、列車は長門峡駅に近づいていく。
長門峡は国の名勝にも指定されている観光名所だ。